枠練りコールドプロセス製法とは
- 高温で加熱しながら作る「ホットプロセス製法」に対して、「コールドプロセス製法」は、材料に熱を加えずに反応熱だけでじっくり熟成させて石けんを作る方法です。成型も枠にゆっくりと流し入れて時間をかけて冷やし固める「枠練り」という、昔ながらの方法で石けんを作っています。
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美容成分の塊を作るにはコールドプロセス
原料に熱を加えず低温で作るために、材料に含まれる良質な成分が壊れにくく石けんにぎゅっと閉じ込めることができます。石けんのベースとなる植物油脂をはじめ、副材として配合する植物エキス、植物末、ビタミン、天然色素などは熱に弱い成分もあり、高温で加熱するとその天然成分が破壊されてしまうことがあります。コールドプロセス製法なら熱による成分のダメージも少なく、熱に弱い美肌成分を配合することもできます。
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オリジナルティを最も出せるのはコールドプロセス
油脂が水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と反応すると脂肪酸ナトリウムとグリセリンになります(これをけん化反応といいます)。この脂肪酸ナトリウムが石けんです。石けんの純度を上げるために、塩析(石けん分だけを取り出す工程)を行う製法もありますが、コールドプロセス製法は、塩析を行わないので、保湿成分の天然グリセリンがそのまま石けんの中に残ります。天然グリセリンが自然な形で溶け込んだマイルドな石けんに仕上がるため、洗い上がりはしっとりするのが特徴です。
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使用感の満足度が最も高い石鹸はコールドプロセス
コールドプロセス製法は、他の製法に比べて苛性ソーダの量を減量してけん化反応させます。このため油脂が適度に残り、その保湿成分がお肌にやさしく働きかける石けんが生まれます。また、コールドプロセス製法では、お肌の美容や健康に役立つ成分をたっぷり配合することができので、しっとりと滑らかな洗い心地や精油の豊かな香りを楽しめるぜいたくな石けんが完成します。