インディゴについてindigo

インディゴ

インディゴ畑

インディゴについて

インディゴ

インディゴは藍(あい)のことです。天然の藍色染料で、染色物などを染めた後、空気にさらして酸化発色させます。ジーンズやデニムの色を思い浮かべていただくとわかりやすいかともいます。インディゴという名称は、インド産の藍が使われたことからこの名がついたと言われています。インディゴ成分を含有する植物は、現在、確認されているだけでも100 数種以上であるが、広く使用されるものに限ると、数種となります。

         

歴史

インディゴ畑

原産地インドとされる灌木の藍植物であり、 「木藍(モクラン)」とも称されています。赤道を境に南北緯度20度間の熱帯多湿地帯で播種による栽培がなされています。 この種の使用は、古くB.C.2000年代に遡れるモヘンジョダロ遺跡で出土した藍染布に用いられたと推定されています。製藍されたインドアイは、 B.C.1 世紀には既に中近東一帯からギリシアなど地中海沿岸諸国へ輸出されていました。また藍の含有率が高く優秀な染料であるために、 17 世紀にはオランダ人によって欧州に運ばれ、当時、主流を占めていた大青の製藍を破滅させました。同様に我国でも江戸時代末期にこの「通称印度藍」が輸入され、阿波蒅に大きな打撃を与えました。

         

製造技術

インディゴ

始原的染色方法である「生葉染」から長期間の染液保持、つまりアルカリ性濃度の調整してインジカンをインディゴに化学的に変化させる「建染め」への発展には、その材料となる藍植物の「製藍」への転換が、その技術的背景にあります。そして現在に伝承されている製藍製造の技術的特徴から、二つの方法に分けることができます。 一つは、生葉染めが藍の成熟期に限定される染色方法であることから、藍植物の成育期が限定される地域では、生葉を「乾葉」「玉藍」して貯蔵する方法です。他の一つは、前述したように生葉染めを行なった容器の底部にインディゴが沈澱することを見出し、とくにアルカリ剤・灰量や液温を上げ過ぎると、インディゴ成分の沈殿量が多くなることから、藍植物からインディゴ成分を溶出して沈殿させ「泥藍」、さらに乾燥させた「藍」として貯蔵する方法です。この二つの製造方法へ至る技術的変換、伝播を窺わせる過渡期的製藍技術を今日でも、辺境地などで観察することができます。

       

インディゴギャラリーIndigo Photo

PAGETOP